「ばれた時のことも考えて別れさせ屋を依頼する」

別れさせ屋に依頼を検討している時に、最も心配なのが、「対象者にばれたらどうしよう…」ということだと思います。もし、対象者に別れさせ工作がばれてしまったら、確実にその依頼は失敗に終わるでしょう。それに、依頼した人物が特定されれば、対象者との信頼関係は崩壊し、修復できない状態にまで陥ってしまうこともあるようです。そのようなことにならないために、依頼者としては、絶対にばれずに成功してほしいところです。しかし、プロの別れさせ屋でも、残念ながら、ばれてしまうことがあるのです。

●対象者の警戒心が強い

別れさせ屋では、まず、対象者の素行調査を行います。対象者を尾行して、生活パターン、仕事、交友関係、趣味、性格などを徹底的に調べます。プロの調査員が尾行するので、対象者に気付かれることはほとんどないようです。

ところが、対象者の勘が鋭かったり、警戒心がかなり強かったりする性格の場合は注意が必要です。例えば、工作員が偶然を装って出会いを演出しても、その偶然が2回になると、「ちょっとおかしい」と違和感を覚え、警戒心を抱くようになるのです。そして、常に警戒した状態になり、普段の生活も慎重になって、不要な外出を避けるようになることもあります。

調査員は、対象者に警戒されたり気付かれたりしないように、人気の多いところで調査を行いますが、対象者が警戒して自宅から出て来なくなると、素行を詳しく調べることができなってしまうのです。

●工作員との接触でばれる

最も工作がばれる場面は、対象者に工作員が近づいた時でしょう。別れさせ屋の工作では、対象者に異性の工作員が接触して浮気の状況を作ることもあるようです。そして、浮気の証拠となる写真や動画を撮影して、その証拠を使って別れさせるのです。その工作を成功させるには、工作員と対象者が親密な関係を築き上げられるかどうかが重要です。しかし、対象者が少しでも違和感を覚えたら、恋愛どころか不信感を抱かせてしまいます。そうなってしまったら、もう工作はうまくいかないでしょう。

別れさせ屋の工作は、短期間で、対象者に心を許すほどの信頼関係を築き上げなければいけません。それでも、プロの別れさせ屋は、緻密な計画を練って工作を進めてくれるでしょう。ただ、どんなに優れたプロでも、対象者の性格や特徴によっては、工作が失敗してしまうこともあるのです。依頼する側は、そのことを踏まえて依頼することが必要なのです。

「別れさせ屋の相場はどれくらい?」

別れさせ屋について調べた時に気になるのは、“別れさせ屋の相場”ではないでしょうか?別れさせ屋は一般的な業種ではないので、料金や相場についての情報はほとんど出ていません。ただ、はっきり言えることは、「別れさせ屋には、相場が存在しない」ということです。

●業者によって料金設定が異なる

依頼者の案件によって、工作の内容や期間が異なるので、それによって料金に差が出てきます。また、業者によっては、パック料金として「○ヶ月○○万円」という料金設定になっているところも多く、その内容は業者によって異なる特徴があるので、相場というものは決められないのです。

別れさせ屋の業者は、それぞれが独自の方法で調査を行っています。調査の過程から人件費や必要経費などを算出して、調査料金を設定するのが一般的です。ところが、中には、依頼者の資産状況を調べ上げて調査料金を決めたり、契約した内容はほとんど行わずに、希薄な報告だけして高額な費用を請求する悪徳業者も存在するようです。

逆に、できるだけ価格を抑えて丁寧な調査をして、依頼者の要望に応えられるように尽力してくれる業者もあります。このことから、「高い技術を有しているから、それだけ高額な費用がかかる」というわけでもないようです。

●最適な料金体系を選ぶ

案件の内容によっては、数日間で工作が完了するものもあります。それなのに、月単位のパックを契約してしまっては、かなり損をしてしまいます。そのため、別れさせ屋に、自分の案件に必要な日数を相談して、最適な料金プランを提案してもらいましょう。

中には、期間を必要以上に長く見積もる悪質な業者もあるようです。その提案に違和感を抱いたら、なぜそれだけの期間が必要なのかしっかりと確認することが大切です。その理由があいまいな場合は、その業者はやめた方が良いでしょう。信頼できる業者なら、できるだけ費用がかからにプランを提案してくれるはずです。

●追加料金が必要な時もある

工作を進めていくと、契約した期間内にどうしても終わらない案件もあります。「あと少しでうまくいく」というところで契約期間が来てしまい、延長料金が必要になったり、工作を進める中で、どうしても必要な調査が増えたり、別れさせを成功させるために、やむを得ず追加料金が必要な場合もあるのです。延長料金や追加料金については、契約前に業者から説明があると思います。しかし、そのような説明が全くなく、急に「延長料金を支払ってもらえないと、途中で終了することになる」と、依頼者を悩ませる悪徳業者もあるようなので、気をつけてください。

「別居中に不貞行為をした配偶者への慰謝料請求について」

配偶者が一方的に「離婚したい!」と家を出て行ってしまったら、かなりショックでしょう。こちらは離婚する気はなかったのに、勝手に別居状態になってしまったら、慰謝料は請求できるのでしょうか?

●別居だけで慰謝料請求の対象にならない

「同意していないのに、配偶者が勝手に家を出て行き、別居状態になった」という理由だけでは、慰謝料請求の対象にはならないようです。

ただし、別居中に生活費を全く入れてくれない場合は、慰謝料を請求できる可能性もあります。夫婦は、婚姻費用を分担する義務があるので、生活費を収入が多い方から少ない方に渡さないといけないのです。しかし、別居中に生活費を入れない場合は、“悪意の遺棄”として、慰謝料請求の対象となる可能性があるのです。

●別居中の配偶者の不貞行為が発覚した場合

では、別居した後に、出て行った相手が不貞行為をしたことが発覚した場合は、慰謝料を請求することができるのでしょうか?法律上では、「貞操義務」として、結婚している男女が相互に配偶者以外の異性と性的な関係を結んではいけないとされています。そのため、配偶者以外の相手と不倫や浮気をした場合は、貞操義務を違反したことになり、慰謝料請求の対象となります。また、配偶者が不倫・浮気相手と一緒に暮らすために別居した場合は、慰謝料請求が認められる可能性が高いです。

ただし、不貞関係が始まった時期によっては、慰謝料を請求できないこともあるようです。不倫や浮気の関係が始まった時には、すでに夫婦関係が完全に破綻しており、回復の見込みもない状態である間は、慰謝料を請求するのは難しくなるようです。

夫婦関係が破綻しているかどうかは、「別居に対してそれぞれがどのように認識しているか?」「別居している間に夫婦のやり取りはあったか?」「いつから別居しているか?」といった事情を考慮して決まってきます。ただ、最終的には、破綻を立証するための証拠によって認められるので、不貞行為が始まる前までは、夫婦関係が破綻までは至っていなかったことを証明できる証拠があれば、全て取っておくことが大切です。

「別居中の浮気は不貞行為にならないのか?」

「別居中に浮気や不倫をしたらどうなるの?」という疑問をもっている方も多いでしょう。インターネットで調べてみると、「別居中や別居してからの浮気や不倫は不貞行為にはならない」と説明していることがあります。では、別居の状態ならば、浮気をしても不貞行為にはならないのでしょうか?

●婚姻関係破綻の間違った解釈

別居中の浮気・不倫は不貞行為にはならないと主張する人は、「別居によって、婚姻関係がすでに破綻している」という根拠から、そう断言しているようです。しかし、その人は、“婚姻関係の破綻”について、間違った解釈をしていると考えられます。この言い分だと、「別居したことが、婚姻関係の破綻を導いた」ことになります。

別居とはそもそも、「夫婦が別々に住んでいる」ということだけで、婚姻関係の破綻まで意味していないのです。これは、単身赴任の場合を考えてみるとわかると思います。また、婚姻関係破綻の成立は、夫婦の一方が主張しても認められないのです。例えば、夫が「婚姻関係を終わらせたい」と主張しても、妻は「夫婦の関係を続けたい」という意志を持っていれば、婚姻関係の破綻にはならないと言います。

●別居中に浮気をしたら…

「夫と別居したいなんて思っていないのに、勝手に夫が家を出て行ってしまった」という場合は、妻が婚姻関係の破綻を認めていないので、「夫が勝手に別居の行動に出た」というだけのことなのです。また、勝手に別居を始めた夫が、その後、浮気や不倫をした場合は、不貞行為として認められる可能性もあります。そもそも、勝手に別居を始めて夫婦関係をさらに悪くする原因を作ったのに、「別居しているから浮気しても不貞行為にはならない」というのはおかしな話です。

では、「別居と婚姻関係の破綻は全く関係ないの?」と思ってしまいますが、そういうことはなく、別居は破綻を判断する材料になります。別居状態が長く続いており、その間に、お互い連絡を取らないなど、婚姻関係を続けたいという意思がなかった場合は、破綻していると認められる可能性があるようです。

つまり、別居中でも、浮気や不倫をすれば不貞行為になりますし、別居状態だからと言って、婚姻関係が破綻しているとは言えないのです。