別れさせ屋を利用する人の中に多いのが、自分自身が交際相手と失恋してしまったが、やはりもう一度復縁したいというケースです。相手から別れを切り出されたということは、すでに相手に交際相手がいるパターンがほとんどです。
そこで、その相手と別れさせ、再度自分とよりを戻すように仕向けるというものです。例えば、依頼人が男性の方で、復縁したい女性を対象としたケースだとします。当然、その対象の女性には交際している男性がいるのですが、別れさせ屋の工作員がどちら側に対してアクションを仕掛けるのかは決まってはありません。
ただ、大体は男性側に仕掛けをし、浮気をしているという事実を作り上げ、女性に密告する、というパターンが多いようです。そのためにも、重要なのは下調べです。ターゲットの事を徹底的に調べ上げます。好みや趣味、出身地や通っていた学校など、得られるだけ情報を調べます。
十分なリサーチをしてから接触を図ります。ここで大事なのは、「偶然」です。偶然好みの外見の人が、偶然同じ場所に通っていて、何度か偶然で会ってしまう、といった感じです。人は運命に弱いので、こうした偶然の連続を運命と思ってしまい、急接近することが可能になるのです。
その後は、工作員がターゲットと親密になり、浮気に持っていくのです。その間は、お互いに親密になって、対象の女性の恋仲を壊すように工作するのです。そして無事に工作員と女性が交際をスタートさせ、ターゲットが以前の人と寄りを戻すことが無くなったと判断してから、工作員は姿を消すのです。その後、依頼人と対象の女性が復縁できるかどうかは、あとはその人次第です。
別れさせ屋も、さすがにそこまでの世話をすることはできません。ただ、好意を寄せている女性が傷ついている可能性があるので、復縁を呼び掛けるにはよいタイミングかもしれません。未練たらたらで、あまり誉められたものではありませんが、どうしてもその人が好きで諦められないという感情も理解できなくもありません。もし失恋をして、何も手が付かない状態になっている人は、なりふりかまわずこうした手段を使ってみるのもありかもしませんね。