「子どもを交際相手と別れさせる」

●親の意見を聞き入れてくれない

別れさせ屋に相談に来る人の中には、娘や息子を交際相手と別れさせてほしい、という親御さんもいます。別れさせ屋に依頼するくらい、親御さんは悩んできたので、「健全とは思えない交際」「結婚相手としてふさわしくない」など、他人から見てもその交際に問題がある、と納得できる案件がほとんどです。

大切に育ててきた子どもだから、「子どもには幸せになってほしい」「結婚して苦労してほしくない」と思うのは、当然のことでしょう。そのため、交際した相手によって、自分の子どもの人生が狂ってしまうかもしれないと思ったら、なんとかやめさせようとしたくなるものです。

しかし、子どもに交際相手と別れるように伝えても、子どもは素直に聞き入れることはないでしょう。子どもは、自分のことを「もう大人なのだから、自分のことは自分で決める」と思っているので、親に言われると、子ども扱いされているようで、反抗的になってしまうのです。また、それをきっかけに、親子の関係が悪化してしまうこともあります。相手と交際を続けていたら、必ず不幸になると…でも、どうしようもできない、という場合は、別れさせ屋が有効なのです。

●第三者を近づける工作

「娘の交際相手が既婚者」「仕事をしない男だから、先行きが不安」「悪い男と聞いたから心配」、このような状況なら、すぐに別れてほしいでしょう。しかし、本人は、恋愛に夢中で、親の意見など全く聞かず、むしろ、親の意見に反発して、どんどん悪い方向へ進んでしまうかもしれません。

このようなケースは、親がしつこく説得するのは逆効果なので、第三者が働きかけるのが一番です。同性の工作員が近づき、信頼関係を築いて、「同じような経験をしたことがある」と寄り添えば、工作員の話を素直に聞き入れてくれるのです。そして、悩みを引き出して、「わかる!私も同じだった」と共感して、徐々に交際相手から気持ちが離れるように誘導するのです。

「そのうち相手の本性が見えてくるだろう」と放置すれば、妊娠して結婚が決まってしまうこともあります。そうなれば、親御さんもその相手や家族と親族関係になり、取り返しのつかないことになります。そのため、できるだけ早く手を打つ必要があります。