別れさせ屋や復縁屋の活躍が目覚ましい昨今。実は、20年前には存在していなかったものです。両者とも比較的新しい業種と言えます。こういった業者が台頭してくる背景には若者の恋愛疲れがあるように思います。職場の人間関係と恋愛の人間関係。二重のストレスを抱え、にっちもさっちもいかなくなった時に頼れる場所。別れさせ屋はそうした役割をも、負っているのかもしれません。ここでは男女の交際で困っている依頼人に対して、別れさせ屋がどう対応するのか。その一部をほんの少しだけ紹介します。
■交際相手と復縁のための別れさせ工作元カレや元カノとの復縁を目指し、別れさせ工作をすることがあります。ヨリを戻したいけれど別れた相手にはもうすでに恋人がいる場合です。この時の対応は、まずは同性の工作員をターゲットに近づけて本心を探ることからはじめます。復縁には「現在の恋人とはどのくらい仲が良いのか。」「依頼人のことをどう思っているのか。」等の情報が必要だからです。得られた情報をもとに工作計画を練っていくことになるでしょう。
■交際相手が気に入らない親当事者のみならず親による相談も多いと言います。息子や娘の交際相手が気に入らないという親たち。子供からすれば有り難迷惑と思うかもしれません。しかし、親は子供に幸せになってもらいたいと願うもの。安定した生活を保障できるような結婚相手を望むのは当然のことです。例えば「娘が連れてきた花婿候補が、先行き不安で別れさせたい。」という依頼があります。この対応としては、花婿候補の情報を調べて依頼主の娘さんにそれとなく伝えます。伝える情報はもちろん、借金・賭け事といった彼に関するマイナス情報です。ただし、この方法が使えない場合もあるでしょう。花婿候補に落ち度がない場合や娘さんの気が変わらない場合です。別れさせ工作の方法は1つではありません。うまくいかない時は次の手段に切り替えることも可能です。計画の進み具合の確認等、その時々、別れさせ屋と連絡を取ることが大事です。こうしてみると、別れさせ屋の対応は1つではなく、計画の変更もありうるということがわかってきます。人の感情に深く関わる「別れさせ」では、柔軟で臨機応変な対応が求められるのです。男女交際で深い悩みを抱えているなら、一度、相談してみると良いでしょう。そこから見えてくるものがきっとあるはずです。